営業所技術者(旧:専任技術者)の資格がないとき 実務経験・学歴・資格の道を比べる


許可の相談でよく聞くのが、営業所技術者(2024年12月から「専任技術者」の名前が変わりました)になれる人がいないという悩みです。資格がなくても、実務経験や学歴で要件を満たせる場合があります。経験の年数と書類の残り具合から、いちばん近い道を選びましょう。
こんなサインはありませんか
- 社長も社員も、施工管理技士などの資格を持っていない
- 経験は長いが、昔の契約書や請求書が残っていない
- 資格を取るなら、どれが近道か分からない
決める前に知っておきたいこと
- 名前が変わりました:2024年12月から「専任技術者」は「営業所技術者」(特定建設業は「特定営業所技術者」)と呼びます。営業所に常勤し、業種ごとの資格または経験を持つ人が必要なことは変わりません。
- 道は大きく4つ:①その業種で10年以上の実務経験 ②その業種の指定学科(防水なら土木工学・建築学など)を修め、大学・高専の卒業後3年以上、高校の卒業後5年以上の実務経験 ③国家資格など(施工管理技士・建築士・技能検定など。業種ごとに決まっています)④技術検定の第一次検定に合格(技士補)してから、1級なら3年、2級なら5年の実務経験(防水・内装仕上・左官・屋根など多くの専門工事。建築工事業・土木工事業そのものは対象外)。
- 「合格した後」の経験で数える道がある:④や、2級の技能検定に合格して3年の道は、合格した後の実務経験で数えます。経験が長い方は、10年に届くのを待つほうが早いこともあります。
- 書類で示せる経験だけが数えられます:実務経験は、工事の契約書・注文書・請求書などで年数分を示します。必要な書類と件数は都道府県で違います。電気工事や消防施設工事で免状が要る作業の経験は、免状を持って従事した期間だけが数えられます。
- 資格のある人を迎える方法も:資格者を常勤の社員として迎えれば、その人が営業所技術者になれます。ほかの会社に常勤している人は兼ねられません。
- 受検しやすくなりました:2024年度から、技術検定の第一次検定は、1級は受検する年度の末に19歳以上、2級は17歳以上なら、学歴や実務経験を問わず受検できます。
費用の目安
| 道 | かかる時間の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| その業種で10年の実務経験 | 経験が10年に届くまで+書類集め1〜2か月 | 行政書士への報酬(新規)10万〜15万円 |
| 指定学科+3年・5年の実務経験 | 卒業後の経験が年数に届くまで | 同上(卒業証明書などの取得費用) |
| 第一次検定に合格(技士補)+3年・5年 | 合格後の経験が年数に届くまで | 受検手数料(実施機関が定める額)+同上 |
| 第二次検定まで合格(施工管理技士)・1級の技能検定 | 合格した時点(業種と種別が合う場合) | 受検手数料+同上 |
| 資格者を常勤で迎える | 採用できた時点 | 採用の費用 |
※どの資格がどの業種に使えるかは、診断ページの表(業種別)で確かめられます。
ご自身でできる確認
- 許可を取りたい業種の工事を、何年続けているかを書き出す
- その期間の契約書・注文書・請求書(と入金の記録)が何年分あるかを確かめる
- 最終学歴の学科名が、その業種の指定学科に当たるかを確かめる
- 技術検定の第一次検定(技士補)や技能検定に、すでに合格していないかを確かめる
防水工事の会社・社員5名・資格者がいない
関西・40代
ご相談
社長も社員も資格がなく、防水の経験は7年。許可を取るにはどうすればいいか。
窓口の対応
あと3年で10年の実務経験に届く道、1級の技能検定(防水施工)に合格して満たす道、2級建築施工管理技士(種別:仕上げ)まで合格して満たす道を比べてお伝えし、資格アプリ(無料)と行政書士1名をご案内しました。
