自己診断

一人親方の法人化と建設業許可を同時に進める 順番と、個人の経験の生かし方

一人親方が作業車の前で書類を確認する場面(イメージ)
一人親方が作業車の前で書類を確認する場面(イメージ)

元請から許可を求められたのをきっかけに、法人化と許可の取得を一度に進めることができます。個人事業主として営んできた年数は、法人の経営経験として数えられます。順番は「設立→社会保険→許可」。資本金の額と社会保険の手続きが、準備のかぎになります。

こんなサインはありませんか

  • 元請から、許可を取るか法人にしてほしいと言われた
  • 売上が増え、法人にしたほうがよいか考え始めた
  • 個人で許可を取ってから法人にするか、法人にしてから取るか迷っている

決める前に知っておきたいこと

  • 順番は「設立→社会保険→許可」:法人で許可を取るなら、会社を設立し、健康保険・厚生年金の手続きをしてから、法人として許可を申請します。法人は社長1人でも健康保険・厚生年金の加入が必要です。従業員を雇っていれば雇用保険も必要です。
  • 個人の経験は生かせます:個人事業主として建設業を営んだ年数は、法人の常勤役員等(経営経験)の年数として数えられます。確定申告書の控えなどで年数分を示します。
  • 資本金500万円以上だと示しやすい:お金の要件(自己資本500万円以上)は、設立時の資本金を500万円以上にすると、設立時の貸借対照表で示せます。資本金が少ない場合は、500万円以上の預金の残高証明で示します。
  • すでに個人で許可を持っている場合:2020年10月から、個人の事業を法人に譲る「事業譲渡」として、あらかじめ許可行政庁の認可を受ければ、許可を法人に引き継げます。認可を受けずに法人を作ると、法人で新規申請が必要になり、許可のない期間が生じます。
  • 会社の目的に建設業を:定款の目的に、許可を受ける工事(例:内装仕上工事業)を含めておきます。

費用の目安

項目 目安
会社の設立(株式会社) 設立の登記の登録免許税は資本金の0.7%(最低15万円)。定款の認証などの費用が別にかかります
行政書士への報酬(許可・新規) 10万〜15万円(設立の手続きを頼む場合は別途)
法定の手数料(知事許可・新規) 9万円
期間 設立と社会保険の手続きを含めて2〜3か月
弊社へのお支払い ありません(掲載する行政書士からの広告料で運営しています)

ご自身でできる確認

  1. 個人事業主として建設業を営んだ年数を、確定申告書の控えで確かめる
  2. 営業所技術者の候補(ご自身)の資格、または実務経験を示す契約書・請求書が何年分あるかを確かめる
  3. 設立時に用意できる資本金の額を決める
  4. 法人化したあとの社会保険料の負担を、税理士・社会保険労務士に試算してもらう
相談の例

内装の一人親方・独立10年・元請から許可を求められた

関東・40代

ご相談

元請から許可を求められた。法人にしてから取るべきか、何か月かかるか知りたい。

窓口の対応

個人事業主としての10年が経営経験として、内装の実務経験10年が営業所技術者の経験として使える見込みであること、資本金500万円での設立と社会保険の加入から始める順番と、2〜3か月の期間の目安をお伝えし、行政書士を1名ご紹介しました。

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